それから。〜不機嫌な先輩と不器用恋愛〜
みさと先輩からできるだけ離れた席を探そうと、視線を変えようとした時。
目がばっちり合ってしまった。
トレイを持ったまま会釈をすると、みさと先輩は軽く手招きをした。
あの絵、まだ、見ていないのかな。
それとも……。
心臓が嫌な音を立てていたけれど、そこへ行かないわけにはいかず、おそるおそるみさと先輩の方へ近寄って行った。
「補講?」
みさと先輩はいつもどおり、穏やかに声をかけてくれた。
「はい」
返事をしながら、みさと先輩の隣りに腰かける。
「おつかれさま」
「いえいえ……先輩は?」