オタク女子と眼鏡男子
弘也side

「弘也ー。お前また1位かよー」

「は?当然だろ?」

友達のなおとが言ってきた。
1位以外をとるなんて俺には考えられなかった。

「あ、また河西ななみ2位だ。かっわいそーにー」

あぁ、俺のクラスの人のような気がする。
いっつも2位の位置にいるよな。

「河西ななみってちょっと可愛くない?」

「興味ねーし」

「んだよー、たのしくねーなー」

女子なんて興味ない。
ただうるさいだけだろ?
好きなんて感情なんて生まれやしない。

「小野弘也が!?まぁあり得そうか」

俺の名前が聞こえた。
誰だ?と思って聞こえたほうを見たら同じクラスの辻本あかりだ。

「辻本ってさー、なんか微妙だよな」

「何が?」

「なんつーか、皆よりスカートなげーし、真面目に髪結んでるし、あいつってオタクだろ?なんか微妙なんだよな」

「ふーん」


全く興味のない話だった。
いっそ早く教室に帰って勉強したいくらいだ。

「弘也も眼鏡はずせば結構もてると思うぜ?」

「もてなくていーよ」


俺はそう言うと教室に戻り参考書を開き勉強した。
頭には勉強のことしかない。
俺の夢のために勉強する。

でも
今日この日から俺の運命が
180度変わろうとしていた。


< 2 / 2 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop