恋人は王子様!?
「裕ちゃん、お薬」
お水と薬を渡し
「飲んでよ。片付けてくるから」
「ククク…」
「?何がおかしいの?」
「おふくろみたい」
へっ?
私…おばさんみたいなの?
「違う、違う、その云い方がだ」
「……」
「ちゃんと薬飲むから、片付けておいで」
「う、うん」
台所で洗いながら、おふくろみたいかぁ~
せめて 奥さん ぐらいに…って、キャー恥ずかしい。
洗い終わって、
「薬 飲んだ?」
「あぁ…お前、帰らなくていいのか?」
ベッド脇に座り
「いたら…邪魔ですか?帰った方がいいですか?」
「馬鹿、そんなこと云ってないだろ。居てくれたら、そりゃ嬉しいさ」
「ほんと?ほんとに嬉しい?」
裕ちゃんの顔を覗き込む。
ちょっと赤くなってる。