恋人は王子様!?



「フッ」


「どうしたんですか」


「いや」


「先生」


「ん?」


菫が真剣な顔して



「私…そんなに信用ない?」


「菫?」


「何か…信用されてないみたいに感じる」


淋しげに俯く。


「ち、違う! ごめんな。ただ…青木にヤキモチ妬いた」


「えっ?」


菫が驚いたように顔を上げ


「ヤキモチって?」

「昼休みに…菫と青木が仲良く…してたから」


俺、めっちゃ格好悪い。


「俺が教室に入っても、青木と…あ~もう、止め!」


恥ずかしくなって、菫に背中を向けた。

――





クスクス笑う声が


……ッ?


「先生」


菫が俺の背中に…
抱き着いた。




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