太陽のヒカリ ~悲しみの氷~

*~兄貴~*

ー次の日ー

『んっ・・・』

[今・・・何時だ・・・?]

時間を見ると
8:30をさしていた。

『ふぁぁ・・・
ちょいと寝すぎたかな・・・?』

起き上がり、
ダンボールだらけの部屋を見渡した。

[あちゃー・・・
昨日一気に荷造りしすぎたせいで・・・
今日やることねぇや・・・]


頭をかきながら立ち上がり、
カーテンを開いた。

『まぶしっ・・・』

今まで寝ていたため
快晴の日差しは体にこたえるわ。

『はらへったー・・・
朝飯。食おう。』

まずは
腹が減っては戦は出来ぬ。
ということで、
朝飯を食べるため下の階に下りた。

『うぃ・・・・??
いいにおいがする・・・。』

[あれ?おかしい・・・
今日は母さん居ないはずだし・・・]

『・・・。』

[ま・・・まさか・・・]

『・・・兄貴が・・・?』

ーバンー

そのまさかだった・・・。
リビングのドアを勢いよく開けると・・・

エプロンをつけた、オレの兄である竜。

TVの前のソファでくつろいでいる、
忍がいた。

「おっ!!
紅音ーおはよー。」

オレの存在にいち早く気づいたのは
TVに夢中になっていたであろう忍だった。

「おはよ。
紅音。
ほら?朝ごはん用意しておいたよ」

さわやかな笑顔で言ったのは、
エプロンをつけた竜だった。

『なんでいんだよ・・・。』

「なんでって・・・
紅音のたーめ♪」

そういいながら、
忍が抱きついてきた。
忍には抱きつくクセがある。

「引越しだろ?
紅音一人じゃ・・大変だろうと思って・・・」

少し落ち込みながらいったのは竜だった

これが嫌なんだよ。


『あー!!もうっ!!
忍兄も竜兄も!!
なんなの!?
オレのことはいいから帰れよ!!』

「「・・・。」」

オレがそう一言言うと二人は・・・
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