秘密のキスをしたとしても。


「う、ううん!悪くないよ!ちょっとボーとしてただけ!」


私は必死に元気アピールをするように声を張ってそう言った。


その姿が滑稽だったのか、比陰くんはクスクスと鼻で笑う。


「元気アピールし過ぎ。富川って結構ギャップあるよな」


「ギャップ?」


初めて言われる言葉に首を傾げる。


「うん、ギャップ。もっと物静かで黒い部分を持ってんのかと思った」


笑いながら比陰くんはそう言う。


それを聞いて何故かだんだん恥ずかしくなってきて、両手を頬に当てた。


「…何、本当の性格はうるさくて、さらけ過ぎ…?」


赤くなる顔を押さえながら、静かに問う。


すると比陰くんは口を大きく開け、笑い始めた。


その姿に唖然としてしまう。


…なんか変なこと言ったかな…。


    
< 98 / 104 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop