なにげなく・・・

 私の前を歩く老夫婦。

 おじいさんがおばあさんの腰にそっと手を添えて

 同じ歩幅で歩く。

 『大丈夫かい?』と聞くおじいさん。

 コクリと笑顔でうなずくおばあさん。

 今まで、どれほどの道をこうして支えながら
 
 歩んできたのだろう。

 老夫婦のゆっくりと流れる時間に

 いつの間にか私も一緒に流れていた。

 時には、遠回りして
 
 ゆっくり家に帰ってみようかな。

 今度は違う人と見慣れない街と

 同じ時間を共有出来るかもしれない。
 
 そんな出会い感謝しながら歩いてみよ☆
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