カフェオレ
五十嵐さんの温かい笑顔がなんだか嬉しくて、私は五十嵐さんのそばの席に移動した。冷めたカフェオレと共に。


「五十嵐さん、こいつの話し相手してやって下さい。」


五十嵐さんは頷き、

「もちろん。こんなオジさんで良ければね。」

と、快く承諾してくれた。


別に、五十嵐さんに愚痴を聞いて貰うつもりで席を移動したのではない。

ただ、五十嵐さんの隣は温かそうだと思ったから。


五十嵐さんは、香りを楽しみながらゆっくりとコーヒーをすすっている。
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