五人の王子に仕えしは
「うん、清らかっていう感じとか」
この……何て言うのかな、神聖な美しさ?
みたいな。
なんか、似てる。
私がそう言うと、春川さんは驚いていた顔をニコリと変えた。
「……へえ、面白い事を言うね、鈴奈ちゃん」
春川さんはそう言うと立ち上がり、白百合が咲いている反対側の花壇の前にしゃがむ。
私もくるりと体勢を変えた。
そこには、私が白百合とのコントラストが一番綺麗だと思っていた、黒い花が咲いていた。