五人の王子に仕えしは





一体何を考えているのか、突拍子もないその行動と発言に私は戸惑う一方だった。



頭に置かれた奏君の大きな手から伝わる優しい温もりが、なんとなく新鮮な気がしてドキドキする。


でも、本当におかしな話である。


「えっと……な、なんで?」
「……は?」


戸惑いつつも、私はやっとこさ言葉を紡ぐ。

それに対し奏君は私の頭から手をどけると、本当に気の抜けた様子でそう言った。



「だって、奏君は……さ、私に復讐したいんだよね?」
「だからそれは、昔の話で……」
「いや、確かに私もあの時は本当に失礼な事したとは思うし、奏君なんて特にプライド高そうだからあの時イラつくのもなんとなく分かるもん。まあやりすぎだけどさ、なんか謝るのって変じゃない?」
「はぁあああ?」




奏君は心底不機嫌そうに顔を顰めた。



え、普通に怖いからやめてほしい。さっきまでしおらしかったくせになんなの!









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