五人の王子に仕えしは
そんな私の嘆きなど露知らず、奏君と私はそのまま体育クラスの席に戻った。
女子の眼差しにはなんとなくもう慣れたが、私たちの姿をみて発されるキンキンとした恐ろしい悲鳴には未だに狼狽してしまう。
奏君もイラついた様子でバレない程度に舌打ちをしていたが、そもそも貴方がいけないんですよ。
「えーーと、あのですね、奏様?」
「鈴奈までんな気色悪い呼び方すんじゃねえよ」
「復讐すんのやめたんなら手繋がなくてよくない……? 女子がさ、いと怖しだよ」
「これは復讐じゃねえ、意思表示だ。こいつは俺のもんだっていう」
「うん結局は同じ事だよねそれ!?」
はあ、もう良いけどさ! 奏君が意味分かんない事するのはいつもの事だ。