五人の王子に仕えしは
「人の騎馬になるとか、ダサすぎだっつの……」
「騎馬戦なんだから仕方ないでしょ! 奏君背おっきいからそりゃ下になっちゃうよ」
「……はあ、もう、行ってくる」
そう言って小走りで招集場所に向かいかけた奏君を、慌てて呼び止める。
奏君はなんだよ、といって振り返る。そんな奏君に挑発的な笑みを浮かべて、私は叫んだ。
「絶対に勝ってきてよね! 皆の大好きなプリンスの奏様は、1位じゃなきゃだめなんだから!!」
奏君は少し瞠目してから、笑って言った。
「当たり前だ!」
自信たっぷりに言い残して走り去る。そんな後ろ姿も心なしか自信たっぷりだ。
その場面を見ていたファンが、きゃーっと色めき立つ。
確かに、今の奏君、すごいキラキラしてた。