冬に降る涙の雨。

言っても、いいのかな。
内心ちょっと不安。

もしかしたら、聞いちゃいけないことかも知れないし………

なんて、1人で考えていると、
「気、使わなくていいから……言って?」

やっぱりカナちゃんはすごい。
私を見透かしてる。

なんでも、バレちゃうね。


「あの、さ……カナちゃんは、さ……」


「うん」

戸惑う私に対してカナちゃんは冷静なまま相槌をうつ。

こういうトコ、本当に大人だなぁ。


「カナちゃんのお仕事って…何…?」


恐る恐る聞いた私。
黙り込んでしまったカナちゃん。

やっぱり、聞いちゃだめだった……?





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