コルニクス

いわゆるバイキング形式で、人々が自由に料理を皿に盛っていた。

とりあえず席を確保し、アンジェリカ夫人のことなど忘れたかのように
はしゃいで料理を取りに行くみんな。

私も料理を眺めながら皿を手に取った。

────────そのとき。

バンッ!!と、音をたてて何かが食堂の扉を突き破り、
ドンッ!!と、音をたててそれが柱に叩きつけられた。

ズズズ…と、柱を伝うようにしてそれが落ちる先、

つまり柱の下には……私がいる。

「え、わわっ!」

降ってくるそれは、人だった。

ゴンッ!!
またもや下敷きになった私。

「いって…」

痛いと口にした私の上に乗っている人は、淡くジャスミンの香りがした。

< 443 / 575 >

この作品をシェア

pagetop