年下彼女に負ける俺-1-
「言っちゃだめだった?」


「そういうわけじゃないけど。」


「ならいいじゃん。」




なぜか嬉しそうな皐月は、ニヤニヤしながら2組の教室から離れ始めた。


時計を見ると、もうすぐ予鈴がなる時間だった。




「私、そろそろ戻るね。」


「うん。また話そうね。」




天使ちゃんの言葉に頷きながら、私は自分の教室へと戻った。
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