高天原異聞 ~女神の言伝~

 絡みつく舌は昨日のように甘く、優しく、美咲から抵抗する気力を奪う。
 キスの合間に、かろうじて左股の付け根に留まっていたショーツは膝下まで引き下ろされていた。
 そのまま慎也の手は内腿を撫で上げていく。

「……あ」

 すでに熱く濡れている部分を探られて、美咲は小さく喘いだ。

「美咲さんは身体の方が正直だ。ここはダメじゃないって言ってる」

 慎也の指が大きく動いて敏感な襞を刺激すると内部が絞られるように痙攣する。

「昨日もホントはもっとしたかったけど、美咲さんが寝ちゃったから我慢したんだ。今日はもういいよね」

 すでに美咲には拒む気力もつもりもなかった。
 慎也は美咲の足首に留まっていたショーツを引き抜いて足を開かせると奥まで一気に入り込んだ。
 痛みではなく満たされるような感触に、美咲は息を呑む。
 つもりもないのに身を引かれると締め付けてしまう。

「――美咲さんの中、熱くて、狭くて、最高」

 最初はゆっくりだった動きが速まるごとに、美咲の息も乱れていく。
 限界が来たとき、美咲は大きく仰け反って震えた。
 内側が何度も慎也を締め付ける。
 堪えきれないように慎也も身体を仰け反らせた。
 美咲の中で何度も震えて、やがて、優しく身体を預けてくる。
 互いの熱が引くまで、離れがたいように身体を繋げていた。






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