高天原異聞 ~女神の言伝~
「……あ」
思わず足を閉じようと腰を浮かすが、慎也の足を跨いでいるのでできない。
慎也の手はそのまま内腿をなぞるように触れながら上にあがっていく。
ショーツに隠された秘められた部分へ慎也の指先が触れた瞬間、腰が揺れる。
「……だめ……」
「もう少し。嫌じゃないなら」
美咲は慎也の首に腕を回し、見つめ合ったまま必死で震える身体を支える。
円を描くように優しく動いていた指先が徐々に速く、強くなる。
限界を越えたとき、美咲は背筋を駆け上がる激しい快感に息を呑んだ。
慎也の手に下腹を押し付けるように、何度も内股の襞が痙攣する。
堪えきれずに美咲は慎也にしがみついた。
慎也も美咲を優しく抱きしめ返す。
美咲の呼吸が整うまで、二人はそうして抱き合っていた。