スリーポイント





そんなこんなでボーッと練習を眺めていると、いつの間にか紅茶は全部飲み切っていた。


だいぶ時間が経ったのか、夕日も沈みかけだし。

ふわぁ、と一つ欠伸をすると、眺めていた男の子がふと空を見上げる。


(あの人も、今気付いたのかな?今日はもう帰るのかな)


なんて思ったりしたけど、そうではないらしい。

またシュートの練習を始めたからだ。


私は一旦重たい腰を上げると、自分の部屋を出る。

何故ならば、紅茶を補給するために。







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