TAKE MEDICINE この世界で誰が正常でいられると?
中学のクラスメートは、みんな優しかった。
だけどやっぱり怖かった。
六年生のときにいじめてきた奴らはもういないのに、またいじめられるんじゃないかと怖くて。

気付いたら強がっていた。
教室で足を組んで、偉そうにして、素っ気ない態度を取って。
他人を寄り付けないオーラを放っていた。

分からなかったのだ。
人とまともに触れ合う時間が少なかったわたしは、どのように接すればよいのか、分からなかった。
小さな脳ミソでうんうん考えた結果、自然と人はわたしから離れていった。

気が付けばわたしは独りだった。
いじめられていたときよりも辛かった。
いじめられていたときは、たまに友達から励ましの言葉を貰ったりしていたから。

わたしは悲しくて仕方がなかった。
自分が情けなくて馬鹿みたいだった。
飽きれて涙も出なかった。
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