22cmと束縛彼氏!


「・・・ぁ、」


「今頃気付いたのか?それても忘れてたのか・・・まぁいいや、関係ねぇし」



七海の言葉に、嘘などなかった。


俺には雛を繋いでしまうことは出来ても、それに泣く彼女の顔を見ることが出来ない。



怖い。



「まぁ、お前が雛を縛った所で、傷付けるだけってのは分かってるんだろ?」


「・・・分かってるよ」


「なら話が早い。

 雛のお前なんかに対する可哀想な恋心をさっさと止めさせてやってくれ」


「どうやって・・・」


「知るか、自分で考えろ」



怖い、という恐怖心に駆られる。


雛の羽を捥いでしまうことが、


雛の足に鎖をつけてしまうことが、



何よりも、怖い・・・
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