22cmと束縛彼氏!


「ぁ・・・雛さん?」



芽衣さんが私に気づいて首をかしげている。


少し紅潮した頬に、苛立たしさを覚えて。



「ごめんなさい、変なとこ見せちゃって・・・」



変なところを見せたと言いながら、声色はどこか嬉しそうだった。




この時───


芽衣さんに笑ってあげれたら、どれだけ幸せだったんだろう。


芽衣さんに怒る事ができたら、どれだけ幸せだったんだろう。


芽衣さんに涙を見せれたら、どれだけ幸せだったんだろう。




なんて、


思って、悲しくなった。




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