はーとふる。
桜庭春。


明学高校。
略して明高。

あたしはここに入学して二年目に突入しようとしていました。


1月ー

「あぁーっ 今日テストだー!」

「えっ、マジだ!」

「え?そうなの?」

「そうなの?って…ハル、まさか…今日課題テストだよ?」

「ハルー、留年するよー?! この間も赤点だったじゃんっ」

「本当だよー、私たちと離れちゃうよー?」

「やだっ 春詩 嫌な事言わないでよっっ」

「だって事実じゃん、頑張りなよハル(笑)」

「えへへっ(笑)」

「全く呑気なんだから、」

あたしの親友の穂乃香と玲奈と春詩。

穂乃香と玲奈と春詩とは家が隣りで、同じ学校で、

生まれた病院も誕生日も 血液型も一緒で、生まれた時から仲良し。

毎日のようにお互いの家を行き来している。

誰か一人がいじめられたら他三人の馬鹿力で相手をびびらせてたから

「クラッシャーズ」って呼ばれてた(笑)

三人は頭がよかったから、地元の有名高校に進学すると言った。

あたしは頭が悪かったけど どうしても 三人と一緒にいたかった。

だからあたしは頑張って 地元の学校に合格した。

そして あたしたちは無事テストを終わらせ、

いつものように あたしの部屋で四人で話していた。


「ねぇ 明日 北高に行かない?」

「北高?」

「うん、 侑くんがいるから。」

「侑くんって、 阪下 侑さん? 穂乃香の彼氏の…」

「何でまた?いつもデートしてるんでしょ?(笑)」

「うん! 昨日 侑くんからメールがあって…北高なんて1人じゃ恥ずかしくて…」

「うん! いいよ。 行こう★」

「てか穂乃香の彼氏初めてだからうちも楽しみー!」

「うん!同感っ♪」

「本当?! ハル、玲奈、春詩、ありがとうっ」

まさかそれが

あたしの運命を変えるなんて。






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