最高の友達と彼氏!~中学生編~


それは去年の1年生の時、

先生に教室まで運べって言われたものを運んでいる時、

私と逆の方向に向かっている井上君がいて、

私に気づいたのかこっちにきて、

「それ重いだろ?半分運んでやるよ。教室まで運べばいいんだろ?」

と急に言われたので私は、

「えぇ・・いいよ。自分でやるし・・・、井上君、用があったんじゃないの?」

と、戸惑いながらも言った。

「別に用なんてねーよ。ただ暇で散歩してただけ。それにしてもひでぇーな、先生は。女に重
いもの運ばせて。自分でやれっつーの。」

「えぇ・・っと。あの・・・・。」

「こういうのはお言葉に甘えるんだよ。」

「え・・?じゃ、じゃあ、お願いします。。。。あ、えっと・・・、これ先生の教卓におけばいいから。。。」
「あ、あぁ。」

と言いながら、上から半分取った。

何か言わなきゃと思って、

「あ、井上君、ありがとう・・・。」

というと、井上君が顔を上げ、斜めから私を見て、

「あぁ」

と言って、教室まで行った。

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