水に映る月
 

「うん。断り切れへんし、どうしよかなって悩んでた時に清香ちゃんのこと思い出して‥。連絡したら、あの子がokくれたから、シンさんに紹介したんやけどな。」


そこまで話すと、慧は、灰皿にタバコの火をもみ消して、コンビニの駐車場から車を出した。


「清香は?シンって人のこと、気に入ってた?」


「どうかな?でも、あの子、純ちゃん以上に変わってるな。」


ハンドルを握って前を向いたまま答える慧の横顔は、なんだか、いつもと違って見えて‥。



─ 気のせいかな‥



走る車の中、あたしは眠気を感じ、いつしかウトウトと夢の中に入った。


 
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