水に映る月
どこまで連れて行かれるんだろ‥
肩に回されたヤンキー男の手を気にしながら、そのことばかり考えていた。
それくらい長く車に乗っていた。
真夜中の外灯だけの道路じゃ、周りの景色までは分からない。
時々、コンビニの灯りが見えるだけ。
「どこまで行くの?眠くなってきた~。」
眠そうな間の抜けた声で、清香が訊いた。
「もうすぐ着くわ。」
助手席の男が答えた。
「着いたら飲んで盛り上がろ。おもろいクスリあるし飛べるで♪」
清香の隣のヤンキーが笑うと
「マジで?なんか怖~い♪」
彼女はそう言って、小さくアクビをした。