水に映る月
 

ダークブルーの夜空には、飴色に三日月が輝いていた。

雲一つ無い綺麗な夜空に、とても大きな三日月。


あたしは、その月を見ていた。



─ 純‥、すきやで‥ ─



ふと、慧が寝言で囁いた声を思い出した。

連鎖するように、玄関先で抱きしめられたことも‥。


途端、切なさが甦って来た。


あたしは彼の肩に、そっと頭を寄せた。


 
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