水に映る月
あの時‥。
男の子と付き合ったことは無いのかと訊かれて、
─ ‥kissもまだやもん。って、可愛い?でも、バージンじゃないよ♪ ─
あんなバカな返事をしたんだ。
モチロン、それはホントのこと。
けれど、あの時は、慧に本気で恋をするなんて思ってもいなくて‥。
今更ながら恥ずかしくなった。
「あれって、ほんまなん?」
慧は、また同じ質問をした。
「うん‥。」
あたしは、小さく頷いた。
突然、彼は、二人の距離を阻む枕を掴むと、それを床に落とした。