水に映る月
 

少しの沈黙の後、彼は


「kissだけで止まらんようになったら、純ちゃん困るやろ?」


小さな子を諭すように訊いた。


「困らへんもん。」


ちょっぴりスネた口調で、あたしは答えた。


「そっか‥。」


頷くと、慧は、あたしにkissをした。


重なり合う唇。

暖かく柔らかい舌が、そっと忍び込んで来る。


キューッと、体の奥が熱くなるのを感じて‥。

頭の中が真っ白になった。


息継ぎもままならないくらい、深く激しいkiss。

だいすきのキモチがジンジンと胸に溢れて‥。



─ ケイちゃん、すき‥


  ケイちゃん、だいすき‥



じわじわとkissの実感に満たされてきた時‥。

慧は、そっと唇を離した。


 
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