水に映る月
「ついて来る?」
「え?仕事に?」
慧は頷くと
「イヤ?」
って、訊いた。
あたしは、ブンブンと首を左右に振った。
そして
「行きたい♪」
って答えた。
「でも、ケイちゃん。ついてってもダイジョウブなん?」
「配達やしダイジョウブや。仕事中だけトラックで待ってなあかんけど、イケるか?」
「うんっ♪」
慧が仕事に連れて行ってくれる。
とても特別なことのように感じた。
嬉しくて嬉しくて、あたしはニコニコ笑顔で支度を始めた。