水に映る月
「そっか~。」
清香は、訳知り顔で頷いて
「ずっと、付き合い悪くなったなって思っててん。純、ケイちゃんにハマってるんや~♪」
嫉妬なのかな‥。
癇に触るような口調で言った。
「うん、ハマってる。けど、ケイちゃんは、あたしをカノジョにしてくれへんねん。」
そんな彼女に、あたしが敢えて自嘲気味に答えたのは、空気を和らげたかったから。
「なんで?」
「分からん。年下苦手って言われた。ね、あの日、ケイちゃんと何処に行ったん?」
清香は、同情を含んだ視線をあたしに向け、運ばれて来たミックスジュースをストローで一口飲んだ。
そして、あの日のことを話してくれた。