水に映る月
 

「そっか~。」


清香は、訳知り顔で頷いて


「ずっと、付き合い悪くなったなって思っててん。純、ケイちゃんにハマってるんや~♪」


嫉妬なのかな‥。

癇に触るような口調で言った。


「うん、ハマってる。けど、ケイちゃんは、あたしをカノジョにしてくれへんねん。」


そんな彼女に、あたしが敢えて自嘲気味に答えたのは、空気を和らげたかったから。


「なんで?」


「分からん。年下苦手って言われた。ね、あの日、ケイちゃんと何処に行ったん?」


清香は、同情を含んだ視線をあたしに向け、運ばれて来たミックスジュースをストローで一口飲んだ。

そして、あの日のことを話してくれた。


 
< 239 / 370 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop