水に映る月
 

バイトを休んでいるのに、梅田界隈を彷徨(ウロツ)くのは気が退けたけど‥。

三番街のカフェで清香と会った。


ウェイターにミックスジュースを二つオーダーして、クッションを置くこと無く、あたしは本題に入った。


「清香、前に店まで来たやん。あのあと、ケイちゃんと何処に行ったん?」



「なんで?純って、ケイちゃんとなんかあるの?」


ちょっぴり意地悪な笑みを浮かべて、清香があたしを見つめる。

あたしも彼女を見つめ返した。


「黙ってたけど、夏から一緒に住んでる。あたし、ケイちゃんがすきやねん。だから、教えて。」


“夏から”って言葉を強調したのは、清香に負けたくないってキモチの現れなのかもしれない。


「マジで?」


清香は、驚いた顔をした。


 
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