水に映る月
 

聞いている間、ずっと苦しかった。

苦しくて、胸が張り裂けそうだった。



─ ‥電話掛けて来た先輩に連絡取るわ。いい仔いてるから来てくださいってな ─



状況は違ったかもだけど‥。

あの時、あたしも慧の為なら‥って思った。


慧が、それを望んでるなら‥。


そう思った。


例え、脅されていたとしても‥。

そんな女の子達のキモチを利用して、彼は悪いことを続けたんだ。



── 悪魔‥



涙が止まらなかった。


 
< 322 / 370 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop