恋は永遠に
――ブブブ――


携帯が・・・。

真希は携帯を開いてメールを見る。


≪真希、大丈夫?辛かったよね?今泣いてるよね?泣きたいときは思いっきり泣いた方がいいよ!!よかったらあたしの胸でも貸してあげるよ!!なんて冗談☆瑛くんのこと忘れるのは辛いと思うけど新しい彼氏でも作って少しずつ忘れていったらいいよ。もちろん忘れたくなかったらそれはそれでいいんだけどね?≫


望・・・。

ありがとね。

でもやっぱ忘れるなんてできない。

ホントに大好きだったから

どうしても忘れられない。

新しい恋も

する気はない。

真希は返事をせず、携帯をパタンと閉じる。

もう疲れたよ・・・。

ベッドに倒れた。



瑛からもらった指輪。

もう意味なくなっちゃった。

だってもう付き合ってないし

つけてる意味もない。

真希は指輪を抜いて自分の引き出しの中に入れた。

瑛もきっとこうしてるはず。

時計だって捨ててるはず。

けど、私捨てられない。

瑛との・・・たった一つの思い出だから。

そういえば携帯にも二人のプリクラを貼ってたね。

・・・。

ペリペリとプリクラをはがした。

そのプリクラを写真立てに貼る。

これは確か修学旅行のとき・・・。

前まで私の隣にいたのに

今はもういない。



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