誘拐犯は…神様だったのです!


絡み合う視線―…


「………あ」


目が合った瞬間、何をされるか分かった


き、キス…するの?


紫音さんと出会ったばかりの頃…無理矢理キスをされたことを思いだす


あの日の夜、初めてのキスを紫音さんに奪われたんだ―…


大好きな人のためにとっておいたファーストキスを…



それなのに、なんで…二回もされなくちゃ…いけないのっ


「ま、待って下さいっ」


「…?!」


そう力を精一杯振り絞り、紫音さんから身体を離そうとした瞬間―…


ガッタ―…


「!?…きゃ」



大きな音とともに、離れようとした反動で後ろに倒れていく身体


あっ…ま、まずい!ぶつかる!


そう理解した時には遅くドンッと床に叩きつけられる音が部屋中に響く













はずだった、のに…


「あ…あれ?」


床に落ちた感覚はあったもの…痛く、ない?



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