誘拐犯は…神様だったのです!



「な、なんだ」



「いえ…あの、本当に紫音さんですよね?」


「…あぁ」

「そう、ですよね…」


どうみても紫音さんだよね…


「なんだ、私が譲ったのが信じられないのか?」


「それは…は、はい」


「そうかもな…だけど、さっき言ったのは事実だ。信じて欲しい」


「…………」


そ…か…


今の紫音さんを見る限り騙そうとか、そうゆう雰囲気は感じられない


なんだ…紫音さんって話せば分かってくれるんじゃん…良かった…


「ありがとうございます」



なんだか少し嬉しく、無意識ににやつきながら言う


良かった…これで安心だ


ツヴァイさんから色々聞いた時は泣きたくて仕方がなかったけど


諦めないで、訴えて本当に良かった。




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