誘拐犯は…神様だったのです!



あ…


ドキッと胸が高鳴り、昨日のキスを思いだしてしまい慌て視線を反らすと紫音さんはガチャとドアを締める



「…来てたのか」


「ぁ…は…ぃ」


来てたのかって、紫音さんがこいって言ったんじゃん



そう思い、小さく頷くと彼はゆっくりと歩きドサッとテーブルに紙の束をおき、そのまま無言でソファーに腰かける



「………………」


やっぱり…紫音さんってばキスしたことなんとも思ってないみたい


まぁ、そうだよね…紫音さんなんて慣れてるからいちいち意識するわけないか



私ばかりが意識してしまい、複雑な気持ちになりながら、視線を月に戻すと


紫音さんは何かを思いだしたように背後の私に声をかける



「そう言えば…雷神にあったらしいな」


「え…?」


雷神さん?…あぁ、トールさんか


「はい、会いました…けど」



「そうか…雷神が言っていた、君を花嫁だと思わなく、追い掛けたと」


「…………」


トールさん…紫音さんにそんなことを直接言ったの?




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