誘拐犯は…神様だったのです!
「そう思うのなら、そうかもしれないな」
肩を数回叩き、風神の横を通り過ぎると風神は何かを見つけたのか急いで踵を返し紫音の横に並ぶ
「紫音様…その腕」
「………」
「まさか、また人間に…!」
何かを思い出したのか、怒りを含めた目で凜を睨むと低く威圧感のある声がする
「風神、凜は関係ない」
「しかし!彼女も人間です」
「いいんだ。寧ろ彼女は、私を心配し手当てをしてくれた」
「…手当てを?」
口をポカーンと開け、凜にあった視線を紫音に向ける
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