誘拐犯は…神様だったのです!
第4章

二人きりの勉強会





―――――…
―――…


翌朝―…


「ん…」



眩しすぎる太陽の光が部屋中を照らしはじめ、ぼんやりとする意識の中


"眩しいな"なんて思いながら、布団らしき物を引っ張り顔を隠す


「………」


ん…なんだか良い香り……



フワッした優しく、そして少し甘い香りがする


どこか懐かしくて…心が落ち着くような香りに包まれながら少し瞼をあけると


心なしか、少し身体がだるい



そう言えば…昨日…紫音さんが怪我をして帰って来て…なんとか説得をして手当てをしたんだっけ


それで、なぜか膝枕をする流れになって…しばらくは眠気に耐えてたんだけど…だんだんと我慢出来なくて…



そのまま………


「………」


そのまま…?


「……ん?」


その、まま?


「…あ…れ?」


パッチと一瞬にして目が覚める


あれ、わたし…!


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