誘拐犯は…神様だったのです!
――――――…
――――…
それと同じ時間―…
とある場所で木の上を眺める二人の男がいた―…
「へぇ…紫音様って、あんな落ち着いた顔で眠るんだな」
「………」
「任務に行っても、どこか警戒してるし…部屋でもそうだ。物音一つで起きる紫音様が花嫁のそばだと…あんなふうになるとはな…意外」
クスクスと笑い、隣りで木の上を睨むように見つめる男の肩を叩く
「オーディン、凜様をそんな目付きで睨むなよ。お前の大好きな紫音様がやっと見つけた居場所なんだからよ」
「………」
その言葉に、ピクリとも動かずただ睨む風神にトールはため息をもらす
「たっく…お前は何がそんなに気に入らないんだよ」
「………」
「正直、空界の奴らは確かに人間を嫌ってはいる。だけど、アン様のお陰で本気で恨むやつは一握りだ」
「…………」
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