誘拐犯は…神様だったのです!
「…いや、やっぱりやめよう」
「え?」
「これも、俺が言う話じゃない」
そ、そんな…教えてくれないの?
落胆する私とは逆にトールさんはまるで何も無かったかのように引き返すように来た道を戻る
え………
「戻るんですか?」
「いや、道を変える。アイツらは人間が嫌いだから凜様の存在を知られるのはまずい。下手をしたら襲われる」
「…襲われる…って」
そう、なの?
少し怖くなり胸元を握るとトールさんはフウさんをみる
「オーディン、また後ろ頼んだ」
「…あぁ」
二人でその言葉をかわすと、トールさんは歩きだし、私もトールさんに続いて歩きだした
「……」
だけど、なんとなく後ろ髪を引かれる思いにチラリと彼らを見ると
彼らから発せられる空気と言うか、雰囲気に再び胸が痛むも
どうすることも出来なく、ただ黙ってトールさんについて行った――…
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