誘拐犯は…神様だったのです!



あの場所とかパルシュって、皆は呼んでいたけど



ここが、そうなんだ…


あまりもの美しさに、言葉を失いただ呆然と眺めていると、ゴホンとトールさんがワザとらしく咳払いをする


「…?」


なんだろう…?


首を傾げトールさんをみると、真っ直ぐ湖の真ん中にそびえる木を指差す


「到着して早々に悪いが…一応、休む前に花嫁のお前に色々とこの場所について説明しておくから」


「え?あ、はい」


「ちゃんと覚えておけよ。花嫁なんだから、この場所は凜様にとっても大事なんだからな」


「う、わ、わかってますよっ」



念を押すように言い、その場に座り込むトールさんに続き私も頷きながら腰をおろす



「わかってるならいい。あ、まぁ…それで、まずあの木だけど…あれが聖樹、シルビアって言う聖なる癒しの力を発する木なんだ」


「聖樹…シルビア…ですか?」



言葉を繰り返す私に、トールさんは腕を組ながら大きくうなずく





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