誘拐犯は…神様だったのです!




その理由は…簡単なこと



「……」


彼らが私を見る瞳が―…























「………っ」


泣いている―…


涙は流してないけれど…その瞳の奥に感じる痛みや悲しみ…


なんで、そんな目をするの…?


「…………っ」



痛いほど、感じる彼らの悲しみに…ポロっと涙が再び零れると


「………」


彼らは、一瞬動揺したように私の首に向けられている爪を遠ざけた時―…




























「私の花嫁を泣かせる奴は誰だ?」


「「!!?」」


「……っ」


突然、背後から聞こえる優しく胸に響き渡る声


そして、それと一緒にヒラヒラと枚散ってくる黒い羽


「………あ」


姿なんて見なくても分かる。私が…何故だか会いたいと願ってしまった…



「紫音…さん…」


来て、くれたの…?


動かない身体を残りの力を振り絞り…振り返ると―…




ギュ―…


「…あ」


不意に伸びて来た手に両目を覆われ、肩を抱かれながら紫音さんじゃない誰かに抱きしめられる



「…なっ」


「凜様…私です」


「……え?」


この声は―…


「…ツヴァイさん?」


「はい。申し訳ないですが…少し失礼します」


「え、ちょ…」


そう言われると、何か布のようなもので視界を塞がれてしまう



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