誘拐犯は…神様だったのです!

再会






―――――……
――――…




「な…なんで、グレンさんが…」



予想していなかった人物


そして、彼の顔はグレンさんだけれど…髪型や格好は私の知っているグレンさんじゃない


けれど、彼が私を見つめる瞳はグレンさんそのもので…彼なのは間違いない



「……」


何を言ったらいいか分からなく、ただ私は言葉を失っているとグレンくんが抱かれながらグレンくんは私をみる


「グレン、さん?」


「……え?」

「お姉様、どうして僕に"さん"を付けるの?」


「……?」


あ、いや…グレンくんじゃなくて、私はグレンさんって……あ、あれ?


その時、今更ながら気付く疑問


待って、グレンくんがお兄様といい抱きついた彼は…私の知っているグレンさん?


え、なんで?兄弟で同じ名前なの?



「………」


さらに、頭が混乱していきゴクンと息を飲むとグレンくんはグレンさんに向かってニコリと笑う



「あのね、お兄様…そこのお姉様が僕と一緒にお兄様を探してくれたんだよ?」


「…………」


「お姉様は人間でね!いっーぱっい!人間のお話しをしてくれたの!」


手を大きくふり、満面の笑顔を浮かべるグレンくんにグレンさんはニコリと笑い彼の頭を撫でる



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