誘拐犯は…神様だったのです!



私を勝手にこんな所に連れて来たくせに…


実は…この人…優しいの…かな?


なんて、こんな優しさを見せつけられても複雑で…


「………」


ジーといまだに彼を見つめていると、うっすらと瞳を開け睨まれる


「……あっ」

し、しまった。


急いで頭から手を離し、視線を反らすとため息が聞こえる


「耳はついてるのか?」

「…え?」

「何回も同じことを言わせないで欲しい」


「………」


うっ…わ、分かってる…そんなこと…


「ご、ごめんなさい…」

戻ろう。せっかく助けてくれたんだし…今は大人しく言うことを聞いたほうがいい


逃げるのは、また今度にすればいいんだ


そんな事を意気込み、立ち上がろうと力を入れるもの…



「あ…れ…?」


まるで脚が固まったかのように、動かない


な、なんで!?


必死に立ち上がろうとしても、ビクともしない


も、もしかして…腰抜かしちゃったの?



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