コスモポリタン
「いい香りね。」


差し出された白いティーカップからは
柔らかなレモンの香りが広がった。


「レモンバームという葉だそうです。
心を落ち着かせる力があるから、寝る前に飲むといいとロベルトが言っていました。
ルーキャスタもこのあとは少し眠るといいと思います。」


なんて私の向かいに座りながら微笑むエリア自身が
姿にしても声にしても仕草にしても、何よりヒーリング効果抜群なのよね。


「とってもおいしいわ。
香りと違って味はレモンじゃないのね。
おもしろい。」


「はい、レモンのような香りのする葉であって、レモンが入ってるわけではないそうなんです。
私も初めて飲んだ時はおどろきました。」
< 36 / 36 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

SPRING ★ SPRING ★ SPRING
※紗※/著

総文字数/26,054

青春・友情52ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「渋沢。」 放課後の教室で唐突に彼女は言った。 「私たち、気があうと思うの。」 変わり者として名のしれた彼女が誰かに話しかけるのを初めて見た俺は、 と言うか話しかけられた事に動揺していた俺は、 「何かの勘違い」と突っぱねる事も 「ありえない」と否定する事も 「どうして?」と尋ねる事もできなかった。 ただただ目をむいて見返す俺に彼女は続けた。 「私の事はバネと呼ぶ事。じゃあまた明日。」 「春日?」 教室を出て行く背中にかろうじで呼びかけた俺を無視して 彼女は颯爽と出て行った。 春日泉 自称バネとの初めての会話だった。
CHILDHOOD
※紗※/著

総文字数/1,440

詩・短歌・俳句・川柳4ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
☆ CHILDHOOD 〜少年時代〜 ☆

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop