恋と上司の甘い相関関係
この人があんな紛らわしいことをしなければ、こんな事態にはならなかったかもしれないのに!!


そう思ってキッと部長を睨んでみるものの──


彼は相変わらず紅茶をお供に、あたしのデスクに置いてあった料理本をパラパラと捲っていて…


ピンと張り詰めた空気の中、一人だけ緊張感のない男にあたしは一気に脱力した。




「…どうして……」



ずっと俯いたまま黙り込んでいた結城さんがボソッと呟く。


その声に、あたしも部長も彼女に目をやった。



「どうして…そんな子のために…!」



震える声で独り言のように呟いていた彼女がゆっくり顔を上げ、苦々しく歪んだ表情を露にする。


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