恋と上司の甘い相関関係
「そんなの…、そんなのは買い被り過ぎよ…!」



結城さんにさっきの勢いはなく、部長から目を逸らし声を震わせながら、なんとか反論しようとしている。


だけど、案の定部長はまったく動じない。



「だからって彼女がミスをしないとは限らな…!」


「──結城」



結城さんの言葉を遮って、部長は諭すように名前を呼ぶ。


そして、彼を見上げるあたしをちらりと見て言った。



「お前が何を言おうと、俺は相川を信じてるから」


「──っ…!」



あたしを見下ろす、優しくも強い瞳と目が合った瞬間──


あたしの目からは、堰を切ったように涙が溢れだした。



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