恋と上司の甘い相関関係
だけど、だったら何故──

“真理菜”なんて呼んだの?



「…どうした?」


「いえ、なんでも…!」



顔を背けたまま黙りこくるあたしを、拓海さんは不思議そうに覗き込む。



もうっ……気にしたくないのに気になってしまう。


未だにもやもやし続ける胸も気持ち悪いし、なんだか頭痛までしてきた。


このままここにいたってきっと堂々巡りだし……早く千葉ちゃんの所へ行こう。



「あの、あたし…これからディナー食べに行くんで!
じゃ…お疲れ様でした!」



散らかりっぱなしの心がバレる前に、あたしは明るく笑ってみせながらそそくさと帰ることにした。


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