恋と上司の甘い相関関係
そんな意外過ぎる可愛らしい行動に、あたしは不覚にも胸キュンしてしまったらしい。



「ぜ…全然熱なんてないですよ!!顔が赤いのは夕日のせいですって!きっと!」


あたしは素早く拓海さんのもとから離れて、大げさに首を振る。



「そうか?なんか声も鼻声のような気がするけど。
まぁ、気を付けろよ」



でも彼はいたって真面目に言っていた。


確かに顔は熱いけど、これは風邪とかじゃないんだって…。



「じゃあ…失礼しますっ!」



あたしは拓海さんと目を合わせられず、ドキドキと鳴る胸と共に足早に調理室を後にした。



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