恋と上司の甘い相関関係
そんな驚きの辞令が出されてから2週間後。


あたしはスーツに身を包み、中途半端に伸びたミディアムヘアをとりあえず後ろで一つに束ねてみんなの前に立っていた。



「本日付で調理部から異動になりました、相川です。
未熟者ですが…よろしくお願いします」



“未熟者”という言葉にどこからか笑いが零れ、みんな温かい笑顔と拍手で迎えてくれた。


入社当時から本社勤務になった同期の子もいて、新人同様の肩身が狭いあたしに『何でも聞いてよ』と心強い言葉を掛けてくれる。


その意外にもアットホームな雰囲気に、あたしは少し胸を撫で下ろしたのだった。



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